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「内耳をさわりますからね」と主治医が言ったとたん
世の中が
ぐるり
と一回転した
そしてまた、ぐるり、ぐるりと・・・・・
もう後は止まらない
ぐるんぐるんぐるんぐるん
今までにめまいというものを数回しか経験したことがない私
これは何とも気持ちが悪い
心臓がバクバクしてきた
手がしびれる
息が苦しくなる
汗がでてきた
どうにも気分が悪い
「あの・・・気分が悪いんですけど」
といろんな症状を訴えると看護士さんが
風が通るようにしてくれたり
手を握ってくれたりした
もう一人の先生が
「今、一番大事なところですからね
動かないでくださいね」
で。。。でも 辛いんですけど
この間の時間はわずかだったと思う
でも、こうやって人間って死んでいくのかなあ。。。っと
案外冷静に思えてきたのも事実
めまいをがまんしていると
「はい、終わりましたよ、あとは縫うだけだからね」っと
主治医の先生が言ってくれて
心拍数もやっと元通りになりました
どうやって縫うのかわからないけど
この後は本当にスピーディーに終わりました
縛られていた各所をはずしてもらい
目の前の覆いもとられて
やっと自由の身に
主治医の先生が
「どうしても金属のバネをつかわなくてはならなかったので
入れましたよ」と言われました
私は摘出したあぶみ骨が見てみたかったので
「あぶみ骨をお持ち帰りしたいんですけど・・・」とお願いしたところ
「え??持ってかえるの??
そんな人は初めてだ」といわれました
主治医は
「これが人間の骨の中で、一番小さな骨だよ」と
看護士さんたちに説明してました
看護士さんたちも「初めてみた」と言ってました
「みなさんはどうしてるんですか?」と聞いたところ
特に持ち帰るか聞くこともなく捨ててしまうのだそうです
そうこうしているうちに
病棟からベッドがやってきました
「一人で移れますか?」と聞かれたけど、とんでもない話
頭を上げただけで「おえ~~」っとえづきました
結局、重い体をみなさんで持って移動
目が回るので、ベッドでの移動も辛く
夫の顔をみても手をふるだけでで精一杯
夫はめちゃくちゃ心配そうにしてます
それにしても気持ち悪ぅ~~